(記事内画像引用:へーベルハウス(旭化成ホームズ)ホームページ https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/)
へーベルハウス(旭化成ホームズ)がハマるのはこんな人
- とにかく地震に強い家が良い人
- 重厚感溢れる家にしたい人
- 「最高級」の響きに惹かれる人
- 世帯年収がある程度高い人
- 長い目で見ても資産価値を落としたくない人
へーベルハウス(旭化成ホームズ)とは
へーベルハウス(旭化成ホームズ)とは、その名のとおり、大手総合化学メーカーである旭化成の住宅部門です。
化学メーカーである旭化成の住宅ですから、当然その建材の性能は目を見張るものがあります。
主な特長としては、重量鉄骨の躯体に、通称「へーベル」というALC板(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)の外壁を使用しています。
重量鉄骨+ALC板という工業製品を使用しているため、見た目にも重厚感があり、性能面でも非常に頑丈です。
ALC板の特性上、積雪の多い地域には不向きなため、北海道、東北、北陸といった地域では残念ながら展開していません。
重量鉄骨ですし地震にも強い家なので、大雪が降る地域にも向いているとは思いますが、このあたりは今後の展開に期待ですね。
へーベルハウス(旭化成ホームズ)の構造躯体は重量鉄骨
へーベルハウス(旭化成ホームズ)は鉄骨の造りが特徴の1つで、しかもその鉄骨は重量鉄骨と呼ばれる、厚さ6mm以上の非常に強い鉄骨です。
鉄骨ですから当然工場で生産されていますので、品質にバラつきがないのも嬉しいところ。
大手総合化学メーカーゆえの信頼感もあり、非常に理系な家に仕上がります。
重量鉄骨ゆえの「鉄筋コンクリート連続布基礎」
今の時代はベタ基礎(建物の基礎部分全てをコンクリートで覆うような基礎)がスタンダードですが、ヘーベルハウスは「鉄筋コンクリート連続布基礎」といった、ところどころ地盤面の見えるような布基礎を採用。
鉄骨は木造よりも大きな負荷に耐えられるがゆえに、ベタ基礎だと圧が集中して基礎を傷める原因になってしまいます。
ヘーベルハウスの場合は、布基礎とはいえ連続しているので、「点」で支えるのではなく「線」で支えるイメージです。
揺れを逃がす「制振フレーム」と「ロッキング工法」
大型の工場やショッピングモールで使われるような重量鉄骨の構造躯体を採用しているため、その頑丈さとは裏腹に、「いかに衝撃を逃がし切るか」という点が非常に重要です。
けっこう大きめの地震で、木造住宅に被害が少なくても、重量鉄骨の大型店舗の被害が甚大だったなんて話を聞いたことはないでしょうか。
構造躯体が頑丈すぎるために、その周りの壁や天井に地震エネルギーが集中してしまい、結果的に頑丈な構造である重量鉄骨の被害が大きくなってしまうんです。
これはRC造のマンションにも言えることですが、せっかく頑丈な構造で建てている時ほど、いかに揺れのエネルギーを逃がすかが大事です。
ヘーベルハウスは「制振フレーム」と「ロッキング工法」という、重量鉄骨のつなぎ目に「遊び」を持たせることでうまく衝撃を逃す仕組みを採用しています。
「ヘーベル(ALC板)」は燃えません
「ヘーベル」というのは、ヘーベルハウスが採用しているALC板のことを指し、ALC板というのは軽量気泡コンクリートのことを指します。
じゃあ軽量気泡コンクリートって何なの?と思われるかもしれませんが、イメージとしては軽石のように、中に細かい空洞のあるコンクリートを想像してもらうと良いです。
コンクリートなのに軽量で、非常に扱いやすい素材なのがALC板の特徴ですね。
で、ヘーベルハウスのALC板「ヘーベル」はと言うと、コンクリートでできていますからそりゃあ燃えません。
もちろん住宅には窓や換気口があったり室内には木材もあるので、公式サイトでは「絶対に火事で燃えません」とは言い切っていませんが、防火壁として利用されても良いくらいに耐火性が高いんです。
火災時は防火壁として機能するヘーベルハウス
阪神淡路大震災の地震後に火災が広がっていたそうですが、あるところを境に火災の広がりは止まっていたそうです。
それがなんと、「ヘーベル」でできたヘーベルハウスの家だったというから驚きです。
商業地域や古い町並みの残る地域では、外壁が隣地境界線に接して建物を建築していることも珍しくありません。
そんな建物が密接する地域こそ、標準スペックの「ヘーベル」で防火基準をクリアできるヘーベルハウスはベストマッチかもしれませんね。
デザイン面では重量鉄骨らしい大空間が魅力
ここまで性能のことばかり見てきましたが、デザイン面では重量鉄骨らしい大空間、大開口部といった特徴があります。
外観はどうしても武骨で、四角い立方体のユニットが目立つような形になってしまうことが多いのですが、頑丈な躯体ゆえに室内は非常に気持ちの良い空間が広がります。
外観については好みの問題になるとは思いつつも、重厚感や安心感を優先する人にはマッチするようです。
重厚な見た目からは高級感も感じさせますし、最近多い在来工法のローコストメーカーとは、一目見ただけで違いが分かりますよね。
立方体デザインだからこその「アウトドアリビング」
ヘーベルハウスの特徴とも言える立方体デザインだからこそ、屋上にできる平面などに「アウトドアリビング」といった安らぎ空間を設置するのはいかがでしょうか。
構造上どうしても陸屋根(平らで盛り上がっていない屋根のこと)になってしまうことが多いので、それならばいっそ屋根の上にウッドデッキでも設置して、日向ぼっこなんか気持ち良いですよね。
コロナ禍に空前のキャンプブームが重なり、アウトドア需要が高まっている昨今、気軽に自宅の屋上で外の空気に触れられるのは気分転換に最高ですよね。
都市型ハウスメーカーとも言われるヘーベルハウスですので、狭小地の屋上アウトドアリビングは特に癒されそうです。
安心の「60年点検無料システム」と「ロングライフプログラム」
ヘーベルハウスでは、引渡しから60年間にわたって無料点検してくれる仕組みがあります。
点検は無料でも実際に修補が必要になった場合は有料なのでは?と思うかもしれませんが、屋根と床、そして外壁部分は30年間という、超長い保証期間が設けられています。
一般的なハウスメーカーですと10年が標準で、15年や20年保証といったら長い方ですから、ヘーベルハウスの30年保証というのは異常な長さと言えます。
それだけ重量鉄骨にヘーベル版を使用した住宅に自信を持っているということですね。
また、築後30年の節目に、屋根、床、外壁といった主要部分を徹底的に交換と補修を行い、次の30年に向けてメンテナンスを行う、「ロングライフプログラム」も大きな特徴の1つです。
木造住宅だと平均30年、鉄骨住宅でも平均すると40年以下が日本の住宅の寿命と言われていますので、30年という節目に大規模修繕を行うのは非常に理にかなっていますね。
不動産営業の個人的な意見としては、せっかく重量鉄骨で非常に頑丈な躯体で作られたヘーベルハウスの家を、30年そこらで解体してしまうのはもったいない以外にありません。
木造に比べて解体費も高い重量鉄骨なので、住まない場合にはリフォーム後に売却しても良いと思います。
ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)の坪単価は80万円以上
ヘーベルハウスは重量鉄骨というコストがどうしてもかかってしまう工法のため、坪単価は80万円以上必要になると思っていた方が良いです。
都市型の富裕層をターゲットにした高級メーカーでもあるため、オプションを足すと簡単に坪単価100万円を超えてしまうでしょう。
とはいえ木を使う部分は木造に比べて少ないため、近年のウッドショックの影響は他のハウスメーカーよりは少ないです。
まあ、近年は原油価格に始まり様々なものが値上がりしていますので、それでも値上がりはどうしても避けられませんが。
高級一流ハウスメーカーゆえに坪単価で見ると尻込みしてしまう部分はありますが、重量鉄骨は償却年数も34年と長いので、長い目で見ると将来的な資産としても非常に良い買い物となるのではないでしょうか。
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