ミサワホーム(木造)の特徴

ハウスメーカー

(記事内画像引用:ミサワホームホームページ https://www.misawa.co.jp/)

ミサワホーム(木造)がハマるのはこんな人

  • 見た目にも機能性にもこだわりたい人
  • 収納は多いに越したことは無い人
  • 中二階とか地下室といったワードにわくわくする人
  • ある程度世帯年収の高い人
  • 王道だけど王道すぎない少し外したところが好きな人

ミサワホーム株式会社とは

1962年の創業から、半世紀以上にわたって質の高い住宅を提供し続けてきた日本の一流ハウスメーカーです。

長年南極の昭和基地の建設にも携わっており、CMで目にするため昭和基地については有名ですよね。

南極という非常に過酷な環境にも耐えうる性能が評価されていますが、デザインもグッドデザイン賞を20年以上連続で取得したこともあり、見た目にも非常に満足できるハウスメーカーです。

独自技術や看板設備である大容量収納の『蔵』といった面白い設備もあり、大手でありながら攻めた機能性も見逃せないハウスメーカーです。

主な工法は「木質パネル接着工法」

ミサワホームは木造軸組工法や2×4(ツーバイフォー)、鉄骨造などなどたくさんの工法がありますが、その中でもミサワホームらしい主な工法は「木質パネル工法」です。

工場生産された木質パネルを接着剤やスクリュー釘などで固定するという工法で、柱や梁といった線で支える構造ではなく、面で支える構造のため地震にも非常に強い構造です。

また、ミサワホームの木質パネルは誤差なんと0.2ミリ以内とのことで、木造でありながらまるで工業製品のような均一性も売りの一つです。

構造としては「モノコック構造」というもので、どの方向から負荷がかかってもその負荷を全体で分散して受け止めるため、地震はもちろん長い年月によって生じる歪みも非常に少ないものにできます。

ミサワホーム独自の高分子接着剤は2トンまで耐えられる

ミサワホームが木質パネル工法を主軸にできる秘密に、独自開発の「高分子接着剤」があります。

これはなんとわずか81㎡の接着面だけで、2トンの車を吊り上げられる代物です。

もし釘を打って同じ耐力を確保するとなると、48本もの釘を打つ必要があるとか。

ミサワホームはこの高分子接着剤に加えてさらにスクリュー釘も打ちますから、高品質な木質パネルを高いレベルで構造躯体に仕上げているというわけです。

大容量収納の『蔵』があるのでリビングは気持ちの良い大空間

ミサワホームを語るうえで、『蔵』の存在は外せません。

1990年代に『蔵のある家』という商品が大ヒットしてから、現在に至るまでミサワホームの目玉な設備です。

そのネーミングのとおり、日本古来からあった大容量収納の蔵をイメージして作られました。

『蔵』は中二階、ロフト、半地下といった「建築基準法上の建築面積に含まれない部分」を利用したものが多く、特に1階と2階の間に作られるパターンが1番多いのではないでしょうか。

中二階(1階と2階の間のスペース)の『蔵』

1階と2階の間の中二階と呼ばれる場所に『蔵』を設けた場合、必然的に1階の天井が高くなり、解放感溢れるリビングを作ることができます。

天井が高いとそれだけで床面積以上に広さを感じることができるため、特に狭小地に建築する場合はぜひ利用したいですね。

また、1階と2階の間に『蔵』を作ることで得られる意外なメリットが、1階と2階の間に空間ができることで、各階の音が上や下の階に行きにくいというメリットがあります。

建築面積に含まれない(固定資産税上も有利!)大容量な収納スペースを確保したうえに、豊かな生活空間を演出できる『蔵』は、長くミサワホームの主力商品として鎮座しています。

ロフトの『蔵』

ロフトに『蔵』を作る場合、梯子で登るタイプか、もしくは常設の階段を設置するタイプかでだいぶ使い勝手が変わります。

梯子タイプの『蔵』の場合、足場の悪さからなかなか重いものをたくさん収納というのは難しいでしょう。

普段は使わないものをメインに置いていくようなイメージになるでしょうか。

でも、建築面積に含まれない天井高1.4mまでのロフトなため、子どもは秘密基地感満載できっと楽しんでくれるはずです。

常設の階段を設置するタイプの『蔵』は、天井高が低いとはいえ、納戸が1つ増えたような感覚で重いものも積極的に置いておけると思います。

秘密基地感はロフトタイプに劣るかもしれませんが、かくれんぼくらいなら余裕でできます(笑)

半地下の『蔵』

中二階やロフトといった『蔵』が有名なミサワホームですが、意外にも使い勝手が良く、温度的にも安定するのが半地下に設けるタイプです。

半地下と言っても1階の部屋から階段で少し下りるタイプで、ほんの少し下るだけで大容量の収納があるのは非常に便利です。

地下というのは湿気がこもりやすいとか暗いといったマイナスなイメージもありますが、湿度対策さえしっかりしていれば一年を通して気温が安定しています。

キッチンの近くに設置して、ワインセラーとか食料貯蔵庫として利用すると非常に使い勝手が良いと思います。

デメリットとしては1階の面積がどうしても必要になってしまうため、敷地に余裕がある場合にはぜひ前向きに検討してみてください。

『デザインのミサワ』は32年連続でグッドデザイン賞を受賞

『デザインのミサワ』との呼び声高いミサワホームは、1990年から32年連続でグッドデザイン賞を受賞し続けています。

そんなミサワホームのデザインは、暮らしやすさや日常を豊かにしてくれる「生活」をデザインするだけでなく、周りと調和する「まちなみ」までデザインしてくれます。

「生活」をデザインするとなると生活動線を考えるのは当たり前で、家族の誰にとっても生活しやすい動線にすることはもちろん、地域の気候特性なんかにも対応して過ごしやすいデザインを提案してくれるでしょう。

そして、「まちなみ」の面でも周りと調和することはもちろん、年月が経っても住宅としての機能を失わないように、ライフスタイルの変化まで視野に入れて設計時にデザインを施してくれます。

ミサワホームは業界最長クラスの35年保証

構造上主要な部分に限ってですが、ミサワホームの保証は新築から35年と、業界の中でも最長クラスです。

それ以外の部分については下記のとおり。

  • 防水保証 30年
  • シロアリ保証 10年
  • 設備保障 5年(有償で10年まで延長可)
  • 仕上げ・付属部品 2年

設備関係や仕上げ・付属部品が5年と2年ということでもう少し欲しいような気がしますが、防水保証が30年というのはすごいことです。

最近は屋根材や外壁などは30年保証できる耐用年数のものは多くなってきましたが、外壁同士の間のシーリング部分は10年ほどで劣化してしまうので、そういった部分の耐久工事は必須です(こういった場合は、欠陥ではなく経年劣化なので有償です)。

建物が存在し続ける限り続く永年保証もあり

ミサワホームはなんと、『建物が存在し続ける限り保証が可能』という、他のハウスメーカーではなかなかできない保証制度があります。

もちろん通常の保証期間を過ぎた後は所定の定期点検や耐久工事が必要にはなりますが、その家を設計して建築したハウスメーカーがずっと点検し続けてくれるという安心感は、何物にも代えがたいものがあります。

ちなみに、一般的なハウスメーカーは保証期間を10年ほどで打ち切ってしまうため、その後はメーカーの有償点検か、もしくは自分で業者を手配する必要があります。

さらには普通のハウスメーカーだと潰れてメーカーごとなくなってしまう可能性もあるため、こういったメンテナンスについての安心感は、大手の最大の魅力の1つですよね。

ミサワホーム(木造)の坪単価は70万円以上

ミサワホームは機能性やデザインも豊富で、最大の特徴でもある『蔵』の有無によっても坪単価が大きく左右されますが、概ね坪単価70万円以上は覚悟しておいた方が良いと思います。

大ヒット商品の『蔵』によってスキップフロア(建築面積に含まれない、容積率を圧迫しない間取り部分)のノウハウが豊富なため、土地が狭くても収納の多い建物も建築可能なため、「狭小地でも必要な広さが確保できるか不安」といった方もぜひ検討してみてほしいです。

また、大手一流ハウスメーカーの中では、ミサワホームは若干ですが坪単価が低めです。

ウッドショックやコロナ禍によって建築費は高騰しており、あっという間に坪単価100万円を超えてしまう時代に、ミサワホームはデザインも機能性も保証も充実したものを提案してくれるでしょう。

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