一条工務店の特徴

ハウスメーカー

(記事内画像引用:一条工務店ホームページ  https://www.ichijo.co.jp/)

一条工務店がハマるのはこんな人

  • とにかく性能重視な家に住みたい人
  • 夏涼しくて冬温かい家が良い人
  • コストパフォーマンスを優先したい人
  • ある程度世帯年収の高い人
  • 地震にも強くて省エネな家が良い人

株式会社一条工務店とは

「家は、性能。」とシンプルながら力強いコンセプトのもと、性能に振り切った経営方針により、愚直なまでに性能にこだわっているハウスメーカーです。

その愚直さゆえにどこかオタク気質なところもあり、こと性能に関しては妥協なき誠実さを感じることができます。

コマーシャルなどの広告を打たないので、ハウスメーカー選びを始めたばかりの人は「メーカーじゃなくて地元でちょっと大きな工務店なんじゃないの?」なんて話もちらほら。

私個人的には、広告費を消費者の実益となる商品開発やコストダウンにつなげていて、非常に高感度の高いハウスメーカーでもあります。

性能に関して業界最高水準であることは間違いないでしょうし、住宅展示場のモデルハウスが一条工務店の標準仕様である場合が多いです。

そのため、高性能な家を実際に体感しながらプラン設計できる点でも非常に高評価を得ています。

しかし、性能面にステータスを振り切っているからか、デザインでは不満を覚える方も一定数いらっしゃるとか。

このあたりはプラン作成段階から希望をどんどん言って、デザイン案を何度ももらった方が良いかもしれませんね。

一条工務店は2×6(ツーバイシックス)工法が有名

一条工務店は、2インチ×6インチの木材を使用して木材のパネルを作り、面で家を支える工法が有名です。

2×4(ツーバイフォー)工法よりも太い木材なので、それだけ強い工法ってことですね。

面で家を支えるので、線で支える在来工法よりも当然耐震性は上がります。

木材のパネルで家を組み立てるため、気密性や断熱性も上がるため、特に北欧なんかではかなりメジャーな工法ですね。

さらに、建築現場で骨組みを組む在来工法はどうしても職人さんの力が必要ですが、2×6(ツーバイシックス)工法の木材パネルは工場生産が可能。

現場では組み立てるだけである程度の骨組みが完成できちゃうのも魅力の一つです。

しかし、良いことづくめの2×6(ツーバイシックス)工法にも弱点があり、気密性の高さゆえに結露しやすかったり、デザインが箱っぽくなってしまうなどのデメリットがあります。

一条工務店は、高性能な全館換気システムを搭載して結露対策を行っています。

24時間換気は中の熱がほぼ逃げない「ロスガード90」で

一条工務店は気密性の高い2×6(ツーバイシックス)工法が有名ですが、気密性の高さゆえに結露が心配されます。

しかし、「ロスガード90」という独自システムで、家の中の温度はほぼそのままに空気の入れ替えができてしまいます。

新型コロナウイルスの蔓延で換気がいかに大切なものか思い知らされましたが、一条工務店なら寒い日でも気にせず換気できますね。

また、高性能フィルターも装備しており、花粉、カビ、黄砂、PM2.5といった有害物質も95%以上カットしてくれます。

一条工務店は「外内ダブル断熱構法」でとにかく暖かい

一条工務店は2×6(ツーバイシックス)工法で気密性も高く、換気性能も優れています。

そしてさらに一条工務店は、内も外も断熱材を使用して家の断熱性能を極限まで高めています。

通常は外壁と内壁の間に1層のみの断熱材を挟むのみですが、一条工務店はさらに外壁と木材パネルの間にも断熱材を挟むというダブル構造を採用しています。

「断熱性能は断熱材の量に比例する」とは昔から言われており、性能に関してはダントツに1位を目指す一条工務店らしいこだわりです。

熱が逃げやすい窓は「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」

住宅において中の熱が1番逃げてしまう箇所は、窓ガラスです。

そしてその窓ガラスから熱を逃がさないように発明されたペアガラスが現在の住宅の標準仕様ですが、一条工務店はさらにその上を行くトリプルガラスを採用しています。

ペアガラスは2枚のガラスの間に空気があることで断熱性能を高めていますが、その空気の層が2つになれば当然断熱性能は上がります。

ダウンジャケットなんかも、外気と体の間に空気の層を作ることで暖をとるという同じ仕組みですね。

また、窓ガラスから逃げる熱は、ガラスを固定するサッシ部分からも大量に逃げてしまいます。

一条工務店はこのサッシ部分を樹脂にすることで、これまで主流だったアルミの1,000分の1まで熱を逃がしにくくしています。

標準装備の全館床暖房

一条工務店は、標準装備で床暖房が全ての部屋に入っています。

私の家もリビングだけ床暖房で非常に快適ですが、これが家全体ともなるとよっぽど快適だろうなと思います。

床暖房の部屋は非常に快適で、どんなに寒かろうが+エアコンくらいで暖房は足ります。

しかしリビングだけだと、お風呂やトイレに行く際にちょっとためらいますね(笑)

一条工務店は全館床暖房が標準装備ですし、元々気密性の高い家なので電気代も控えめに暖かい家で過ごせることでしょう。

また、全館暖房の弱点として空気が乾燥しがちなところがどうしてもありますが、実際に一条工務店の家に住む方は加湿器は必須とのことでした。

このデメリットは洗濯物が早く乾くというメリットでもあるので一長一短ですかね。

気密性、断熱性が高いので幹線道路沿いも得意

一条工務店の営業担当さんと話をしていて驚いたエピソードがあります。

幹線道路沿いの土地でプランを相談していた際に「幹線道路の騒音対策は何かするんですか?」と聞くと、「標準装備で防音性が高いので、特に何もしません」というあっさりとした回答。

2×6(ツーバイシックス)工法に外内ダブル断熱構法、さらに窓ガラスもトリプルガラスとなれば、鉄筋コンクリートとまでは言わずとも、防音性能は相当なもんだと思います。

実際に一条工務店に住む人は自宅で楽器を演奏する人も多いのだとか。

「どうせなら屋根材にしちゃおう」の発想な太陽光パネル

一条工務店の屋根で非常に特徴的なのが、屋根いっぱいに敷き詰められた太陽光パネル。

実はこれ、ただの太陽光パネルではなく、屋根材も兼ねた太陽光パネルなので屋根いっぱいに設置できるんです。

普通は太陽光パネルを屋根材の上に載せますが、屋根材+太陽光パネルなので当然屋根や重くなり、大きな地震時の被害は大きくなります。

太陽光パネルの固定部は穴を開けることも多いので、雨漏れの原因にもなりますしね。

その点、一条工務店の太陽光パネルは屋根材も兼ねているため軽量で、新築時から設計して設置できるので屋根いっぱいに設置することができます。

大きな面積なのでそれだけ発電できる量も多く、しかも自社製造の太陽光パネルのためコストパフォーマンスにも優れています。

「今って売電価格低いんでしょ?」なんてよく聞かれたりもしますが、太陽光パネルの設置コストも下がっており、まだまだ設置するメリットは高いです。

蓄電池も設置しておけば災害時に停電しても電気を使えますし、クリーンエネルギー的な観点からもぜひ前向きに検討したい設備のひとつですね。

一条工務店はZEH以上の「超ZEH」

ZEH(ゼッチ)という言葉が世に出て久しいですが、一条工務店はZEH以上の「超ZEH」を標榜しています。

ここまで一条工務店の断熱性、気密性、省エネ性といった機能面を書いてきましたが、これだけ機能性に優れていたらただのZEH基準なんて余裕でクリアです(笑)

ZEHはゼロ・エネルギー・ハウスの略ですが、エネルギーがゼロどころかプラスに転じることも一条工務店ではよくあることのようで。

確かに春や秋といった冷暖房をあまり使わない時期なら、屋根いっぱいの太陽光パネルの発電量の方が上回ることも多々あるでしょうね。

賛否両論な外壁材「ハイドロテクトタイル」

一条工務店はとにかく性能がすごいというのはもはや疑いようのない事実ですが、ことデザインに関してはあまり良い評価を得られていません。

「誠実に機能美を追求した結果だ」と言えばそれまでですが、2×6(ツーバイシックス)工法ゆえにどうしても箱型の家になりがちですし、最近流行りの大きな窓もあまり開けたがりません。

極めつけは一条工務店のフラッグシップ的位置づけの「ハイドロテクトタイル」という外壁材です。

タイルのため耐久性がそもそも高いうえに、自浄作用をもつという非常に高性能で理想的な外壁材と言えます。

しかしこの「ハイドロテクトタイル」、なんと色がホワイト、ピンク、オレンジ、ブラウン、ブラックの5種類しかないのです…!

色は基本2色までの組み合わせのため、どうしても同じような外観の建物になってしまいます。

一条工務店の大規模分譲地なんかだと、見た目のオリジナリティーを出すのに非常に苦労してしまいそうですね。

一条工務店は最長30年保証

一条工務店の保証は、構造耐力上主要な部分は30年、雨水の侵入を防止する部分については15年(延長保証で30年)と、30年間の保証がスタンダードです。

最近の大手ハウスメーカーだと「有償点検と補修をしてもらえれば家が建っている限り保証します」なんてメーカーもあるなかで、意外にちょっと短い気がします。

でも、普通のハウスメーカーだと保証は10年がデフォルトですし、30年もてばひとまず木造の家としては耐用年数ですよね。

無駄に長く保証してもらうよりも、実用的な年数をしっかり保証してもらえる方が実情に則していて良いかもしれません。

一条工務店の坪単価は70~80万円

一条工務店の坪単価は、グレードやオプションにもよりますが、70~80万円ほどが多いようです。

一般的に住宅の坪単価としては高めではありますが、「家は、性能。」のスローガンのもと、徹底して性能にこだわった家の坪単価70~80万円というのは、コストパフォーマンスに非常に優れていると思います。

今の時代は簡単に坪単価100万超えしてしまうことも珍しくありませんし、性能に関しては業界一と言っても過言ではないと思います。

また、一条工務店の場合は標準仕様が非常に高性能なため、オプションの値段に怯える必要があまりありません。

せっかく注文住宅を建てるなら標準仕様が高性能で、快適に過ごせる一条工務店をチョイスすると後悔はきっと少ないはずです。

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