トヨタホームの特徴

ハウスメーカー

(記事内画像引用:トヨタホームホームページ https://www.toyotahome.co.jp/)

トヨタホームがハマるのはこんな人

  • 機能性を優先したい人
  • 地震に強い家が良い人
  • 広いリビングに憧れる人
  • ある程度世帯年収の高い人
  • 大企業資本に安心感を覚える人

トヨタホームとは

トヨタホームとは、言わずと知れたトヨタ自動車のグループ会社です。

トヨタグループの住宅部門で、実は1975年から半世紀近くにわたって、建売住宅やマンションの分譲をしています。

トヨタ自動車は日本一の車メーカーと言って良いと思いますが、その大規模な資本やノウハウを利用してのハウスメーカーなので、やはりその技術力はかなり高いメーカーです。

自動車メーカーは工業技術の粋を集めての生産を行いますから、その工業技術が住宅に落とし込まれているとなると当然その性能は期待できますよね。

また、実は2020年にトヨタ自動車とパナソニックで合弁会社を設立しており、その傘下にはトヨタホームはもちろんのこと、ミサワホームやパナソニックホームズなどが含まれています。

ハウスメーカー3社間の技術提携などは目立って行われていませんが、建材の調達、製造、物流、施工、設計といった領域では共通化が図られているとのことで、見えないところでかなり強固なつながりがあるようです。

「世界のトヨタ」というだけあって、性能やアフターサービスにはかなり期待して良いハウスメーカーであることは間違いありません。

構造は鉄を知り尽くしたトヨタならではの鉄骨ラーメン構造

トヨタホームは自動車の製鉄技術を活かした鉄骨構造を得意としています。

鉄骨も軽量鉄骨の中ではトップクラスに丈夫な鉄骨を使用し、構造躯体の頑丈さもトップクラスです。

さらにトヨタホームはこの頑丈な鉄骨をラーメン構造(鉄骨で強固なフレームを作り、そのフレームを組み合わせる構造)で完成させるため、その丈夫さは木造の比ではありません。

鉄骨最大の弱点であるサビ対策は万全

鉄骨の建物の1番の弱点といえば、鉄が酸化してサビてしまうこと。

トヨタホームは自動車メーカーとして鉄と長年にわたり向き合ってきましたから、そのあたりの扱いは非常に上手です。

鉄部分の防錆加工となると酸化を防ぐために水や空気に触れないようにするのが一般的ですが、トヨタホームは鉄骨を塗料に沈めて塗装します。

さらに電気的にムラなく塗装する電着塗装という技術を用いるため、鉄骨全体を新車のボディのように綺麗に塗装してさび止めを施します。

鉄骨軸組工法の「エスパシオシリーズ」

トヨタホームは鉄骨ユニット工法を得意とするハウスメーカーですが、ユニットではなく木造軸組工法のように自由な間取りを組むことができる鉄骨軸組工法のエスパシオシリーズもあります。

鉄骨で軸組工法を採用するハウスメーカーは珍しく、鉄骨の強靭さは魅力的だけど間取りに制限があるので迷っているといった方には非常にマッチするのではないでしょうか。

ちなみにエスパシオシリーズは自由に間取りを組める分、坪単価は高めです。

トヨタホームは強靭な鉄骨ラーメン構造なので地震にも強い

既出のとおり、トヨタホームは非常に強い鉄骨ラーメン構造のため地震にも強いです。

その躯体は震度6以上の地震を17回以上繰り返し受けても損傷なくそのまま住めるほどだそうで。

震度6以上の地震となるとその地域で数百年に1回のレベルですから、余震も含めて東日本大震災クラスが何回か来てもダメージ無しとのことです。

トヨタホームに限らず大手ハウスメーカーはどこもそうですが、こういったオーバースペックとも言える耐震実験を途方もなく繰り返しているので安心度が違いますよね。

トヨタならではの「T4システム」で制震

今は各社がこぞって免震、減震、制震技術を投入していますが、トヨタホームは実にトヨタらしい制震システムです。

「T4システム」と呼ばれるその制震システムは、自動車に利用されるショックアブソーバー(タイヤ周りのサスペンションのこと)の技術を利用しています。

地震のエネルギーをサスペンションの技術が吸収してくれるということですね。

トヨタの車ってクラウンからカローラまで、どの車種でも凸凹した道をストレスなく走ってくれますよね。

このあたりの技術はまさにトヨタホームらしいなと感じます。

トヨタホームなら鉄骨ならではの大空間リビングが実現

鉄骨造の住宅の大きな特徴の1つとして、鉄骨の強度を活かした大空間リビングが上げられると思います。

トヨタホームは鉄骨ユニットの質が非常に高いので、最大35畳の柱のない空間が実現します。

注文住宅における4人家族の一般的なリビングの広さは16畳からと言われていますので、実にその倍以上の広さがトヨタホームなら実現します。

でも35畳もあると広すぎて持て余してしまう広さです(笑)

トヨタホームの断熱は「充填断熱工法」

トヨタホームの断熱は「充填断熱工法」という工法を用いており、これは壁の内側を断熱材で隙間なく覆う昔からある一般的な断熱工法です。

この工法は外と家の中の間を覆うように施工するのがポイントで、実は施工する職人さんによってかなり差が出てしまう工法でもあります。

雪山でも快適な室内環境の自動車を製造するトヨタですから、もう少し先進的なものがあっても良い気はします。

施工技術は工場生産でカバー

「充填断熱工法」が職人さんの技術によってかなり差が出てしまう断熱工法と先ほど書きましたが、トヨタホームは鉄骨ユニットはもちろん、外壁や断熱材、石膏ボードに至るまで工場生産で行います。

大手ハウスメーカーでも実際の施工は地場の大工さんというメーカーが大半のなか、外壁や石膏ボードに至るまで工場で生産されているとなれば施工技術については安心できると思います。

断熱材の敷詰めは現場で隙間なく行うのがセオリーですが、工場で雨はもちろん風もないなかで施工できるのは大きなアドバンテージと言えます。

エスパシオシリーズは中と外のニューハイブリッド断熱工法

トヨタホームの断熱は基本的に充填断熱工法ですが、鉄骨軸組工法のエスパシオシリーズはさらに外張り断熱も採用したハイブリッド仕様です。

断熱性能は日進月歩ですが、中も外もダブルで断熱した家って本当に断熱性が高いので暑がり、寒がりな人にはお勧めです。

トヨタホームはZEH基準もクリア可能

トヨタホームは充填断熱工法という昔ながらの断熱工法ではありますが、工場生産で施工技術を担保しているのでZEH基準も満たせる高い断熱性能を有しています。

寒冷地やもっと暑い地域だと差が大きくなりそうですが、東京でも年間7万円以上の差が生まれるようです。

トヨタホーム独自の基礎断熱で床が冷えにくい

最近は建売メーカーあたりでも床暖房が標準装備になってきたきらいがありますが、トヨタホームは基礎部分を断熱することで足元の断熱性を高めています。

確かに室内の空気が暖かくて床も同じ温度なら床暖房の必要性は薄いですよね。

もちろん基礎断熱は冬だけでなく夏場も外気の熱気を遮って快適な室内を確保してくれます。

断熱性が高いので全館空調が気持ち良い

トヨタホームは断熱性能が高いので、「スマート・エアーズPLUS」という全館空調の効き目も効果的です。

基礎断熱の効果も相まって、室内空間の高さによって温度差が少ないことも特徴の一つとのこと。

換気性能は2時間に1回家中の空気を換気

全館空調にセットのようなもので、現代は必ず換気にまつわる機能がついていますよね。

トヨタホームの24時間換気システムは、熱交換率82%と高い水準で2時間に1回、家中の空気を入れ替えてくれます。

また、全館換気システムの微粒子を除去してくれるフィルターは、花粉はもちろん黄砂まで除去してくれます。

ここは世界のトヨタなのでPM2.5まで対応してほしかったところではありますが、黄砂まで除去してくれれば十分高性能ですね。

トヨタホームは四角いデザインも曲線も得意

トヨタホームは鉄骨ならではの四角い外観の家が多いものの、鉄骨メーカーとしてはかなり外観デザインにこだわっています。

これは鉄骨ユニットが真四角だけでなく斜めにカットしたものがあったり、その種類は28種類にも及ぶためです。

鉄骨系のハウスメーカーで真四角な家として有名なセキスイハイムあたりとは一線を画していると思います。

エスパシオシリーズなら曲線の壁も可能

これは鉄骨に限らず木造もですが、エスパシオシリーズなら住宅では難しい曲線の壁も実現できます。

鉄骨なのに軸組工法なので間取りはもちろん外壁までここまで見事な曲線を作れるって大きなアドバンテージだと思います。

よく2~3階建ての鉄筋のビルで見るような曲線でかっこいいですよね。

トヨタならではの車との連携

昨今はIoT技術の進歩も目覚ましく、どこのハウスメーカーもスマートハウスとして家電との連携を強化しています。

トヨタホームも家電との連携はもちろん取り組んでいるのですが、さすが自動車メーカーとして車との連携は随一です。

車に乗り込んだ時に鍵の締め忘れやエアコンの消し忘れなどを教えてくれるだけでなく遠隔操作ができたり、帰宅前に車からお風呂の湯はりやエアコンの起動もできます。

電車通勤の人はあまり想像がつかないかもしれませんが、車通勤が日常の人にとってはスマホよりも使い勝手が良さそうです。

トヨタホームは安心の60年長期保証

トヨタホームは60年という長期にわたる保証制度があります。

これは一定の保証期間が切れたら点検と補修をトヨタホームに頼むことで実現するので、完全無償というわけではありません。

普段から設備屋さんや塗装屋さんなどといった業者さんとお付き合いのある不動産業者の目からすると、ちょっと割高にはなってしまうよなーというのが正直な感想です。

でも業者によっては当たり外れも大きかったりしますし、実際に設計から建築まで行ったハウスメーカーが長年メンテしてくれる安心感はお金に代えがたいものだとも思います。

トヨタホームの坪単価は70万円~

トヨタホームの坪単価は鉄骨ユニット工法か鉄骨軸組工法かで坪単価が違ってきますが、現在は70万円からといったところに落ち着くようです。

平均的な坪単価だとそれこそ内装やオプションにもよりますが、坪単価80~90万円くらいが多いのではないでしょうか。

坪単価80~90万円というと立派な高級ハウスメーカーではありますが、コストパフォーマンスに優れたLQシリーズなんかは鉄骨なのにお値段も控えめでアレンジもできて非常にバランスが良いシリーズだと思います。

上を見れば鉄骨なのに自由な間取りが組めるエスパシオシリーズと様々なバリエーションがあり、さすが鉄を知り尽くしたトヨタが手掛けるハウスメーカーですね。

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